めがね
目のしくみ
感じる情報の80%以上を目から得てると言われるほど、視覚は五感のなかでもっとも
大切な情報源。
そんな重要な目のしくみを探ってみましょう。
ものの見えるしくみ
- 目はカメラのしくみに似ています。
- 目の働きや構造はカメラによく例えられます。目もカメラもレンズに入る光の量をうまく調節して、
物のかたちをとらえています。明暗も瞬時に判断して、絶妙な絞りとピント合わせができる目はまさ
に高性能カメラです。
- 目とカメラの大きな違いはなに?
- カメラはレンズを動かしてピント調整するのに対し、目は見る物の距離によって、レンズ(水晶体)の
厚みを変化させています。また、人間は網膜上のさかさまの像を脳の働きによって正しい位置に直し
ています。
- 近視・遠視・乱視とは
- 目の中でカメラのフィルムにあたるのが網膜。
目から入った光が網膜の上でピントを結び、像がはっきり見える正視に対し、網膜以外の場所でピン
トを結んでしまうことを屈折異常といい、近視や遠視、乱視があります。
- 近視
- 網膜の前でピントを結ぶ
- 網膜より手前で像を結んでしまうため、網膜上の像がぼやけてしまいます。
- 遠視
- 網膜の後ろでピント合わせ
- 近視とは逆に、像を網膜の後ろで結んでしまうのが特徴です。
- 乱視
- 焦点が一点に定まらない
- 目に入ってくる物体の像が一点に結ばれずにズレてしまうのが乱視です。
近視のアレコレ
近視の進行
近視は成長期で、近業作業が多い学童期に進行
しやすいと言われます。
この時期にメガネやコンタクトレンズで正しい
視力矯正をし、日常生活でも目を疲れさせない
よう工夫することが大切です。
仮性近視
近視は成長期で、近業作業が多い学童期に進行
しやすいと言われます
この時期にメガネやコンタクトレンズで正しい
視力矯正をし、日常生活でも目を疲れさせない
よう工夫することが大切です。
老眼鏡の種類
近くだけ
既製老眼鏡 単焦点レンズ
メリット…安価でお買い求めしやすい(100円ショップなど)
デメリット…左右が同じ度数
乱視は矯正していない。
レンズの中心が目にあっていない
視力チェックをして作った老眼鏡 単焦点レンズ
メリット…近くの視野が広い
デメリット…手元の本を読むときはいいが、度数が進むと少し
先が見づらくなる。
遠くを見るときは外さないと見えない。
近くも遠くも
境目のある遠近両用めがね 二重焦点レンズ
メリット…ゆれ・ゆがみを感じない
デメリット…中間距離が見にくい
見た目でシニアメガネとわかりやすい。
境目のない遠近両用めがね 累進屈折レンズ
メリット…見た目でシニアメガネとわからない
使用目的に合わせたタイプが選べる
デメリット…ゆれ・ゆがみを感じることがある。
遠近両用・中近両用・近近両用
遠近両用レンズの視線の使い方をマスターしてください
遠くを見る…レンズの中央を少し上で見てください。
中間部…あごを上下させ、ピントの合うところをさがしてください。
近くを見る…あごを少し出して、レンズの下の方で見てください。
ゆれ、ゆがみを感じる部分…慣れると気にならなくなります。
遠くから近くまで見られる便利なレンズです。
使いこなすまでに時間がかかることもありますが、マスターすれば日常生活にもっとも適したレンズです。
生活シーンに合った遠近両用レンズをお選びください。
近くが見える距離は40~50歳で急に遠くなります。
近点は年齢と共に遠くなっていき、グラフのように40歳から50歳で急に進みます。40歳で自覚しても我慢して過ごしてしまうと、進行が早い時期なので遠近両用めがねを作った時に慣れにくい方が多くいます。
遠近両用レンズは早くから掛けることをお勧めします。
遠近両用レンズにはゆれ・ゆがみを感じるというデメリットがあります。
年齢と共にゆがみの量は大きくなるため、ゆがみの少ない時から遠近両用レンズをかけることで、徐々に度数
が上がって行き、ゆがみが大きくなった時に慣れやすくなると言えます。